バラの棘地獄
5月はバラの季節である。花の女王様と言われるだけあり、豪華で香りも素晴らしい。ただ、美しい花には棘があるのだ。こんな季節の雨の夜に野外で調教されたお話をしよう。それはお仕置きで、裸にされてバラの木に押しつけられ、バラの棘が嫌というほど身体に刺さった。身体じゅうに穴が空き、血だらけになってしまった。
昼間の賑わいをよそに夜のバラ園はひっそりとしている。ましてや雨の晩である。レインコートを着て傘を持った女王様に連れられて、深夜のバラ園にやってきた。街灯がいくらかある程度の園内は暗く、だれ一人いない。そこを四つん這いで歩かされている私は雨に打たれ、びしょ濡れだった。
「いくら雨でもいい香り」と言って歩く女王様。私はバラの根元ばかり見ながら歩道を歩く。きれい、綺麗を連発する女王様に私がしゃべるのは「ワン」だけ。返事が遅いと雨靴で蹴られ、バラの根元に押しつけられる。バラの根元にはたくさんの棘が付いている。それが刺さるのだから相当痛い。腕やわき腹は棘が刺さり血が出ている。
30分もいると私の体は棘で血だらけになっていた。ようやく散歩から帰った私に棘でひりひりする身体へ鞭が飛んできた。いつもより格段に痛い「お許しください、女王様」という言葉がむなしく響き、血だらけの背中はその上にミミズバレが出来た。